動機づけと従業員満足との関係

従業員のモチベーションの問題は、ほとんどの組織が抱えている問題です。

そんな中、従業員満足(ES)という言葉が注目を集めます。

では、はたして従業員満足をあげるとモチベーションも上がるのでしょうか。従業員満足に関して、ドラッカー教授は次の様に書いています。

今日、従業員満足が関心を集めている理由は、産業社会において、もはや恐怖が動機づけとなりえなくなったからである。しかし、従業員満足に関心を移すことは、動機づけとしての恐怖が消滅したことによってもたらされた問題に正面から取り組まず、横に逃げているにすぎない。

P.F.ドラッカー『現代の経営<下>』p. 161

ドラッカー教授のこの言葉の意味するところは何でしょうか。

教授は、一言で「満足」「不満足」と言っても、それぞれ2種類あると言います。例えば、次の様な2つの言葉はいずれも満足と取れます。

「仕事で目標を達成出来た上に、お客様から感謝の言葉をいただいた。」

「特にトラブルもなく、楽にこなせる仕事だった。」

しかし、この2つの満足は性質が全く異なるのです。同様に、次の様な2つの言葉はどうでしょうか。

「給料も安いし、たいした仕事もできない会社だ。」

「今の仕事では物足りない。もっと責任ある仕事にちゃんレンジしたい。」

この2つの言葉は、いずれも「不満足」を表していますが、やはりその性質は全く異なります。

つまり、「満足」の中にモチベーションにつながるものもあれば、つながらないものもあり、「不満足」にもモチベーションにつながるものとつながらないものがあるということです。

大切なことは、単純に「満足」「不満足」という言葉ではなく、もう一歩深掘りすること。自社で求める「満足」の状態はどういう常態かを明確にしましょう。

ちなみに、モチベーションや満足につながる重要な理論があります。

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